12. The Nature・全てが在る場所

最終更新: 6月6日



Maiのリアルエッセイ


Find Me In the Dark

—— あの頃子供だった私たちへ——




目次



『1. The Fate 運命の歯車』


『2. Ending & Beginning


 終わり、始まる』


『3. 一つ屋根の下』


『4. 二つの現実』


『5. 子供のココロ』


『6. ココロの仕組み』


『7. The Star— 人生の地図』


『8. Departure— 姉の旅立ち』


『9. 新たな挑戦』


『10. 五線譜の上のココロ』


『11. The Moment—

ひとすじの覚醒』




Episode12. The Nature
全てが在る場所



大学を卒業した私は、昼夜問わず休みなく働き

ある程度の資金を貯めた後 ついにアメリカに渡った。

晴れて自由の身になった私は、その開放感を味わいながらも 気が付くと自分が何故か日本に戻っていて 母に見つかる前に、あの飛行機に乗って逃げなければと 必死に空港へと向かうのに どうしてもその飛行機に乗ることができない—— という同じ内容の悪夢を 繰り返し見続けていた。

それまで『遊ぶ』ということが何かも知らなかった私は 退屈な仕事を終えると 友人たちと夜の街に繰り出してはお酒を飲み 虚無感を紛らわせるための恋人と、時間を潰す日々だった。 そんなある時 渡米直後に出会って以来、付き合いのあった友人から唐突に マリブの山にハイキングに行かないか、と誘われた。 ハイキングというものを全く知らなかった私は興味をそそられ 
『ハイキング?行ってみたい! で ハイキングって何をするの? それをするには何が必要なの?』と尋ねた。 ハイキングをするには、ハイキングシューズがいること お水と食料が必要なことを教えてもらい スニーカーはおろか、ヒールとサンダル以外の靴を持っていなかった私は 初めてのハイキングシューズを購入し 早速その友人とマリブの山に出かけた。 季節は春になっていて 生い茂っていた黄色の花々に囲まれ モスグリーンのトレイルを歩いていた私は それまで体験したことのないような ふんわりとした感覚を体で感じていた。 この感覚はなんだろう? この軽やかな、心地の良い感じ・・・・ 『安心』というその感覚を、その時初めて知った私は 自然の中を歩くことにすっかり魅了され 共にその感覚を味わっていた友人と私はすぐに意気投合し その2ヶ月後、二人で更に大きな自然へと旅をし始めた。 始めは車で4、5時間ほど北に向かった所にある Sierra Nevadaの大自然の中を歩いた。 セコイア、キングスキャニオン、ヨセミテを始めとしたその山々の 眩しいほどに色鮮やかな、息を飲むような美しさを目の前にすると まるで時が止まったように 私の頭は一切の思考を停止し 目の前に無限に広がる空と大地を、ただただ見つめ続けた。 神の息吹のような神秘的な風景の中 全身に流れ込んでくる、軽やかで心地の良い感覚を味わっていると 私の心臓は小さく震え 涙がひたすら頬を伝った。 人は、本当に美しいものを見ると涙があふれるのだと その時初めて知った。 壮大な自然の景色に心を打たれた私たちは、更に地図を広げ シャスタやグランドキャニオン、セドナ ユタ州の国立公園を回るグランド・サークルへと 無我夢中に旅を続けていった。 地平線いっぱいに広がる景色を、その目に映すうちに まるで自然との無言の対話のような、不思議な感覚を感じ始めるのに そう時間はかからなかった。 全くの無計画で、混んでいるであろう名所へと歩いていっても 私たちがたどり着くと、不思議と毎回他の人々が立ち去るところで 風の音以外何も聞こえない静けさを与えられた私たちは 心ゆくまでその美しい湖や、川や、幾重にも連なる山々と見つめ合うことができた。 どこに泊まるかも計画していなかった私たちは 日が暮れるまでひたすら歩き回り、自然を楽むと 地図を片手に適当に車を走らせたものだが 辿り着いた先では、まるで私たちのためにそこだけ残しておいてくれたかのような 居心地の良いスポットが必ず見つかり、無事にテントを張ることができた。 見えない何かに導かれているような気分だった私たちは 『神サマがついてるー』 と、笑って冗談を言うのが常だった。 そして不思議と、私は向かう先々で 大自然からのメッセージのようなものを感じるようになった。 その主なメッセージとは 自然の中では 全てがそのままで 完璧で在るように 私も、ただ安心していいのだと。 何も心配するな、というものだった。


あの頃の私は、失っていたココロを取り戻すことすら考えつかず 過去の傷を、なかったことにして生きていました。 今の私が理解しているのは 自分のココロを見つめることができなかった私は 大自然とひたすらに見つめ合うことで 間接的に、自分のココロの中を見つめていたのだということ。 奇跡のようにたたずむ大自然の中には 目で見ることのできない、全てが在ったのです。 それまで経験したことのなかった『安心』という感覚も 『導かれている』ということも 必要なメッセージも 失った自分のココロもまた 私はその中に見つけていたのでした。







大自然の中には、全ての答えがあり
それは私に必要な分だけ
与えられる。







Havasu Falls, AZ




次回エピソード

13. 私が見つけたもの


に続きます。


導かれた先に、ついに見つけたものとは










無意識のブロックを外し、自分の『やりたい』を見つけ


思いっきり輝くわたしであるために。


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