今回はクライエントさんの快い承諾を頂いて、先日のインテグレーティッド・ヒーリング のセッションをシェアさせて頂きました。お話が読みやすいように、ゆみこさんという仮名を使わせて頂きます。
ゆみこさんがセッションを受けに来られた理由は、「体を触られる事への嫌悪感」をどうにかしたい、というものでした。
お話を伺うと、旦那さまが日常の中で何気なく彼女の体に触れると、自動的に嫌悪感でいっぱいの反応をしてしまう、との事でした。それを聞いて一瞬私のアタマでは、その問題は男女間の様々な意識のズレから生じる溝が原因なのでは・・・とまるでセラピストの様に診断しそうになりましたが、インテグレーティッド・ヒーリング ではクライエントさんご自身の潜在意識に沿って、セッションを進めていきます。
更にお話を伺うと、それは旦那さまだけではなく、ゆみこさんの小さな息子さんからのスキンシップにすら嫌悪感を感じてしまうとのこと。
到底私たちの頭では理解できるはずもないので、インテグレーティッド・ヒーリング のホログラムの中にいる彼女に、その「触られる嫌悪感」を深く感じ入ってもらいました。
するとゆみこさんの口から出て来たのは、
「怒りです。・・・・絶対服従しないといけないっていう。人からの要求にNOっていう選択肢がなくって、自分が自分ではいられないんだっていう気持ち・・・」
でした。
そしてゆみこさんの潜在意識は年齢退行する事を選び、4歳の時の記憶が現れて来ました。
赤ちゃんが生まれたばかりのお母様は手いっぱいで、お姉ちゃんである4歳のゆみこさんは一人で幼稚園からの登下校をしなければならなかった事。
それぞれのお母さんに連れられて下校していくお友達がとても羨ましくて、いつも一人で寂しかった事。
ある時ゆみこさんはお友達に誘われて、それがすぐに帰って来なさいというお母様の言いつけを破る事とは知りながらも、幼稚園の帰りにその子のおうちに遊びに行った事。
そして下校の時間になっても帰ってこない我が子を心配したお母様は狂気の沙汰で探し、ついにお友達の家にいる彼女を見つけた事。
そこでゆみこさんはお友達と遊んだ事、すぐに帰らなかった事を思いきりしかられたそうです。
「あの時、私を見つけた母に、心配したんだよ、無事で良かった、って抱きしめてほしかったなぁ・・・」
その時お母様が選んだ行動は、寂しくてお友達と遊ぶという事を選んだ彼女を叱って、罰を与えるというものでした。
ゆみこさんが初めて「自分の意思で行動する」という選択をした時、それは絶対にしてはいけない、と否定された経験。思い返すと、それ以来特定の人から言われる事にNOと言う選択肢を全く持たなくなった、とのこと。
そしてゆみこさんにとって誰かが自分の体を不意に触るという事は、潜在意識の中ではどうやら、自分の意思を侵害し否定される事への怒りに繋がっているようでした。
「私はこうしたいって、相手に伝えること」
という目標を選んだゆみこさんの潜在意識が選んだ修正は、インナーチャイルド。
インテグレーティッド・ヒーリング のクラスでは、「幸せな子供時代を送るのに、決して遅すぎる事はない」と教わります。
大人になっても、子供であった私たちの一部はどこかに消えてしまうのではなく、傷ついたままずっとそこにいるのです。
その子供に、今は大人となった私たちが、たくさんの愛を与え、育んであげること。
そうすることでその子供の傷は癒され、大人となった私たちに統合していきます。
思い出すと辛いから、と今までフタをして避けてきた幼い頃のご自分に改めて向き合い、愛を持って受け入れているゆみこさんの強さが美しくて、見ていた私は涙を抑えられませんでした。
私たちが自分の弱さと思っているものは、本当は最も美しく、最も力強い自分を見せてくれるものだという事を、見せていただいたセッションでした。
「自分が悪いから」とか「私のためを思ってやってくれた事だから」という理由を盾に、私たちはついその底にある自分の感情にフタをしてしまいます。
もっともな理由があれば、その感情は「そう感じる必要がないもの」として片付けられるのか?
自分が感じるのを避けた感情はその場に残り、心の底に沈んでいって、あなたにいつか気付いてもらおうと、事あるごとに不快感として浮かび上がって来ます。
あなたが理性で押し殺す事を選んだ感情は、何ですか?
もしそれを、感じてもいいとしたら?
そうする事で身軽に、自由になれるとしたら?
その後ゆみこさんの「体を触れる事への嫌悪感」はどうなったか?
次回のブログに続きます。
インテグレーティッド・ヒーリング オンラインセッションのお申し込みはこちらから
2020年マチルダによるインテグレーティッド・ヒーリング 講習会in L.A. & San Diegoのお申し込みはこちら
#インテグレーティッド・ヒーリング #インテグレートヒーリング #インテグレイティッド・ヒーリング #嫌悪感 #潜在意識 #インナーチャイルド #体を触られる
Comments